スキルアップにつながる職場として大人気
スキルアップに最適
介護職として介護医療院で働くメリットは、「さまざまな経験が積める」ということでしょう。特にⅠ型に入所しているのは医療依存度や要介護度が高い人たちばかりです。要介護4~5の人も少なくありません。他の介護施設に比べて身体介護を行う場面も多く、医療的なケアを間近に見る機会もたくさんあるため、働きながら自然にスキルアップができるのです。また、長期的な療養をサポートしているため、入所者の看取り介護に携わることもあります。このように、介護医療院でさまざまな経験を積めるため、「医療」と「介護」に精通した人材へと成長できます。介護職として基本的な技術や知識を身につけるだけではなく、医療やリハビリの知識を得たい人にとっては最適な職場です。
介護医療院では医師や看護師などの医療従事者をはじめ、リハビリ専門職や栄養士などの他職種と連携しながら入所者をサポートしていきます。他職種との連携を学ぶ機会が少ない介護職が中心の施設では学べないコミュニケーション能力やサポート力などのスキルも身につきます。
介護と医療を両立させたサービスの需要が高まっている今、2つの知識を兼ね備えている介護職は貴重な存在です。介護医療院以外の施設に転職することになっても重宝されることでしょう。
仕事内容と収入
介護医療院は通常の介護施設とは違い、介護職よりも医師や看護師などの医療スタッフによる医療的なケアも行っています。介護職の仕事は食事や排せつ、入浴の介助、車いすの移乗介護など特別養護老人ホームや老健などと大差はありません。特別な介護技術や医療の知識がなくても介護医療院で働くことは可能です。
介護職の平均月収は大体30万円前後です。介護職の給与は保有している資格や勤務する施設の形態、運営元によって変動するため、この金額よりも多くの収入を得ている人もいます。
他の施設では行わない医療的なケアも提供する介護医療院ですが、介護職の仕事内容が大きく変わるわけではないため、給与も他の施設とほとんど変わりません。より多くの給与を望むなら、運営元や施設の規模を事前に確認しておきましょう。運営元が大手の企業や法人だと基本給そのものが高いため、給与もアップします。ただし、介護医療院は創設からまだ日が浅いため世間的な認知度は低く、施設数も限られています。選択の幅が限られているため、希望する給与が得られる施設が見つからない可能性もあるでしょう。しかし、今後、介護医療院の需要はますます高くなることが見込まれています。今後の動向によっては今までよりも高い収入が得られるようになるかもしれません。