医療・介護の新モデル「介護医療院」

Ⅰ型の介護医療院の方が人員配置が手厚い

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介護医療院の人員配置

介護医療院の人員配置

Ⅰ型とⅡ型で異なる人員配置

制度上義務付けられている人員体制は、療養機能に強化した「Ⅰ型」と老健に相当する「Ⅱ型」で異なります。要介護度が重度で医療依存度の高い人が多いⅠ型はⅡ型よりも多くの人員が配置されています。職種ごとにどれくらい違うのかを見ていきましょう。
【医師】
Ⅰ型が「入所者48人に対して1人配置」(48:1)なのに対して、Ⅱ型は「入所者100人に対して1人配置」(100:1)です。医療依存度が高い人が対象のⅠ型では医師の当直がありますが、Ⅱ型や老健で当直はありません。
【看護師】
Ⅰ型とⅡ型、どちらも「入所者6人に対して1人配置」(6:1)です。老健の場合は入所者100人に対し9人配置なので、より多くの人員が配置されていることが分かります。また、介護医療院では、看護師は介護士の7分の2以上を配置する、という規定があります。例えば看護師と介護職の合計人数が34名の場合、看護師は最低でも9人必要になります。
【薬剤師】
Ⅰ型が「入所者150人に対して1人配置」(150:1)なのに対して、Ⅱ型は「入所者300人に対して1人配置」(300:1)と倍以上違います。薬剤師の配置が規定されているのは介護医療院だけで老健では配置されていません。
【介護職】
Ⅰ型が「入所者5人に対して1人配置」(5:1)なのに対して、Ⅱ型は「入所者6人に対して1人配置」(6:1)、老健は「入所者100人に対して25人配置」(4:1)です。
【リハビリ専門職】
介護医療院では理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ専門職の人員は明確に規定されているわけではありません。施設によって必要とする人員を配置できますが、リハビリを重視している老健は、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のいずれか資格を持つものを最低限1人配置することが規定されています。
【栄養士】
Ⅰ型・Ⅱ型・老健で違いはありません。どの施設も「入所定員100人以上で1人配置」と定められています。

生活施設としての機能を強める配置

医療依存度の高い人が多く入所しているⅠ型ですが、以前の介護療養型医療施設よりも介護職の配置は手厚くなっています。これは医療依存度が高い人だけではなく要介護度が重度の人も受け入れているからです。一方、Ⅰ型よりも容態が安定している人を対象とするⅡ型は老健と相当する施設なだけあり、人員配置も現行の老健の基準とほぼ同じです。Ⅰ型に比べて医師や薬剤師などの人員は緩和されているため、Ⅰ型よりも人件費を削減できるというメリットがあります。

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